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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(11)

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 金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(11) 


その後の奥秩父・金峰山・・、

奥秩父の金峰山へは小生単独、友人、そして山仲間などと共に7~8回位は訪れているだろうか。
そして、あの時の事があって以来10数年後のこと、小生は無事所帯を持ち、子供も出来、その成長した子供たちを初めてこの金峰山へ連れてきた。 
10歳の誕生日を迎えた娘と二つ下の息子を従えて。

特に、娘は体形小さく、ややひ弱な感じのする娘(こ)で心配な面があったが・・、
家族向きの、付近の低山ハイキング程度は過去何度か歩いているが、2000m以上の高度を持つ山岳は勿論初めてであった。
親父としては多少の懸念が無いわけではなかった。 其れに、本人自身は“山というものはただ疲れるところ“、だと認識している節もあったようだ。
そんな娘を何とか説得し、半ば強制して2595mの標高をもち、しかもアルペン的風貌をもつ岩山の奥秩父の盟主「金峰山」へ登行することにした。

時は、昭和の後年の11月頃であった。
始めの森林帯の登りでは順調であったが、かの稜線付近の岩場で吹雪模様の悪条件に襲われ難渋したのであった。 
元気な息子はさほどでもなかったが、娘の方は疲れと寒さと恐怖とですっかり意気消沈し、体調不全になってしまい、歩くのもやっとという状態に陥ってしまった。
小生は何とか宥め(なだめ)、すかし、手を引いてやり、時には負ぶってどうにか、こうにか「金峰山小屋」へ飛び込んだ。

娘は、その夜は何とか乗り切ったが、次の朝は食欲も無く、若干の発熱もあったようだ。
小屋の人に事情を話すと、快く了解されて静かな二階の部屋に案内され、特別な布団を用意してもらい娘を休ませることが出来た。
この際、特に「林」さんという小屋の主人や小屋のお手伝いさんには大変お世話になった。
お手伝いの女性の方は相模原の佐藤さんという人で、父親が開業医をしているようで、娘の身体を診察よろしく診てくれて、非常に助かったのである。

「足や肩がチョッと凝っているわ、それに、疲れで胃が弱っているようだね」
などといって、特別に薬やお粥などを振舞って戴いた。

叉、林さんは川上村の住人で、元より、村所有の当山小屋を村より譲り受け、それ以来凡そ20年に亘りこの小屋の管理、運営をしているらしい。 そして、奥秩父の各山小屋の仲間でも主導的人物で、この奥秩父山系を「東アルプス」と呼称しようと音頭をとった人でもあった。 
このこと以来、すっかり知り合いになり、お付き合い戴いて、特に山では何かとお世話になったが、近後年、突然、交通事故により他界したことを新聞報道で知った。
非常に残念であり、遠方よりお悔やみを申し上げた次第である。


娘は小屋関係者に何かと世話を戴き、短時間の休息ですっかり良くなった様だ。
そして・・、
「実はね、父さんはね・・、この二階のここんとこで、今から十数年前、或る女の人ととても良い仲になって、結婚しようとさえ考えた時があったんだよ」
「へーーっ、 それが今のお母さんと言うわけで、それで私たちをここへ連れてきたという事か・・!」
「否、あの時の女性は今の母さんではないんだよ。 あれから直ぐ母さんと知り合って一緒になったんだけどネ・・、」
「なーんだ、つまんないの・・!、もう山下りようよ、私、もう大丈夫みたいだから」



【追記】

小生が未だ若年の頃、山歩きの楽しみを覚えてから丹沢、八ヶ岳、穂高などを経験した後、初めて奥秩父の「金峰山」へ登山を試みた。
金峰山の頂上へ達するまでは普通の登山と同様で、岩だらけの稜線や頂上の独特の風貌を持つ五丈岩など、山歩きの醍醐味、楽しみを相応に満喫したが、既に、八ヶ岳、穂高を経験した後だっただけに、満足は果たしたが特別な感情を抱いてはいなかった。
山行は1泊2日の行程だったので、当然、金峰山の山小屋でお世話になることにした。 

普通、山歩きに出かける場合には、日帰り以外はどうしても山小屋のお世話になってしまう。 これはテントなど山での宿泊用具を持ち込んでの登山ならいざしらず、小生は山登りを始めて日も浅く、正直なところそこまでは熟達はしていなかったのである。
そして一応、泊り慣れている山小屋ではあるが、この金峰山の山小屋でとんでもないことを体験してしまったのである。
未だ、異性との体験や親密な接触の無かった小生が、超混雑するこの山小屋で、隣り合わせた、うら若き女性と、内密の合意があったとは思われるが接触、体験をしてしまい、夢のような、奇跡のような一夜を過ごしてしまったのである。


通常、登山後の山の記録は、わりかし簡単にメモ程度にしか記残してはいなかった。
だが、この時ばかりの貴重な経験は記憶に留めるのみでなく、青春の1ページとして登行メモは勿論、あの時の体験を再度脳裏に浮かべ、気が高ぶるのを抑えるのももどかしく、詳細に再現しながら記録としてまとめ、留めて置き、残しておいた。

そしてこの度、これらを元に「書下ろし」風にまとめあげ、脚色、加筆しながら出投稿したものが本文であります。



『恋愛とは、その二人が一体となることであり、ひとりの男とひとりの女とがひとりの天使となって融けあうことである。それは天国で』――ユーゴー(フランスの大作家)

『恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない』――芥川龍之介(近代日本の代表的作家)

『男女の愛情、性の欲求は、人間自然の要求です。これは、どのようにゆがめられた条件のもとでも、男女ともにはげしい欲求となって現われるものです』――平井 潔(青春作家)


『終』



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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(10)

金峰山(きんぷさん)は、山梨県の中央、北部に位置し、長野県との県境にある標高2599mの山である。 金峰山山頂には、特徴的な五丈岩があり、山腹や山麓から見ることもできる。 金峰山は「日本百名山」にも選ばれている秩父の連山でも第一級のやまであろう。

この金峰山登山の過程で若かりし頃、非常な体験をした。
鼓動が高鳴る「奇跡の体験」は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!

以下は本文へ・・、
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆





 金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(10) 


夢の世界から、現実の空間へ引戻された。 
今まで現実とは乖離していて宙に浮き、夢の中にいたが、果たして、現実に戻って、今までが夢ではなく現実であったことが実感される。 更に、思い返すように頭に中で盛んに復習をしているのである。


気が付くと周辺からは激しく、雷のような鼾(いびき)が響き渡る。 
現実の世界に戻された。
ソッと懐中電灯の灯りで時計を見ると、11時を回っていた。
しかし、快楽的興奮はなかなか収まりそうに無い。
そして、明日朝、彼女と現実の世界で顔を合わした時、一体、どのような態度、いかなる仕草をすればよいのか・・?。

余韻を味わいながら・・、彼女と近い将来起こり得るであろうことを盛んに想像する。
先ず、明日朝起きたら、何気なく挨拶を交わし、タイミングを見計らって彼女の名前と連絡先を問う。 
彼女は快く応じるだろう・・!。 
そして、近い日に会うことを約束し、その後、甘い恋人同士になって数回のデートを重ねながら、結婚の約束を取る・・!。 
彼女との新婚生活は何処にしよう・・?。
現在、小生は東京・大田区の多摩川の縁に住んでいて、電車で東京駅・丸の内に通っている。 多摩川付近は住環境も良く、この辺りに新居のアパートを借りることにしよう。 
始めは共稼ぎでもしながら、子供は何人くらいがいいかな・・?、三人ほ程度いれば理想だな。
子供が大きくなったら、揃って金峰山のこの山小屋に連れてきて・・、
「父さんと母さんが一緒になったのは、ここで良い事があったからだよ・・!」
何てね・・!。


夢物語のような夢を追いながら、次第に夢の中に誘(いざなう)われた。


そして朝、喧騒の中で目が覚めたのであった。 
強烈な朝の光が眩しい・・!。

さて、昨夜は何事かあったようだが・・?、そうだ、彼女は・・?。
寝ぼけ顔で辺りを見渡したが、彼女の姿は勿論、女性三人グループは見当たらなかった。元より、超満員の大部屋そのものは既に、余り人の姿は無かったのである。
ヒョッとすると階下か小屋の周りに小生を待っててくれるのだろうか・・、と期待をしながら慌てて周辺を探してみた。
既に、彼女らの姿は無く、霧の中に消えさっていた。
彼女は一夜限りの夢の世界で満足し、納得して去って行ったのであろうか・・?

こうして、「金峰山の奇跡の一夜」の実感、体感は、現実に戻ると雲散し、霧消し、夢と消えたたようである。

それのしても、昨夜の事態、事柄は一体何だったのであろうか・・?
小生の傷心の胸は、なかなか癒されなかった。


何はともあれ、金峰山より下山しなければならない。
昨夜の、快楽夢想の出来事が回想シーンとなって頭の中を駆け巡り、
何処を、どう下ってきたのか定かでないまま、麓へ達してしまった。

何れにしても、初めての金峰山への登山は、奇跡の山行となったことは確であった。



『恋愛とは、その二人が一体となることであり、ひとりの男とひとりの女とがひとりの天使となって融けあうことである。それは天国で』――ユーゴー(フランスの大作家)

『恋愛はただ性欲の詩的表現を受けたものである。少なくとも詩的表現を受けない性欲は恋愛と呼ぶに値しない』――芥川龍之介(近代日本の代表的作家)

『男女の愛情、性の欲求は、人間自然の要求です。これは、どのようにゆがめられた条件のもとでも、男女ともにはげしい欲求となって現われるものです』――平井 潔(青春作家)

次回、最終へ・・、




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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(9)

金峰山(きんぷさん)は、山梨県の中央、北部に位置し、長野県との県境にある標高2599mの山である。 金峰山山頂には、特徴的な五丈岩があり、山腹や山麓から見ることもできる。 金峰山は「日本百名山」にも選ばれている秩父の連山でも第一級のやまであろう。

この金峰山登山の過程で若かりし頃、非常な体験をした。
鼓動が高鳴る「奇跡の体験」は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・
やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!

以下は本文へ・・、
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆




 金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(9) 


今、小生の右手はN嬢の熱く燃えるような女の大切な素肌部分にソッと当てがわれている。
やがて、手を移動させて彼女の右手をしっかりと握る。 
彼女の柔らかな手指が小生の手指に絡まる。 
握り返してやる。 
すると一層、力を込めて握り返してくる。

何度か繰り返すうち、彼女の手を持ち、誘いながら今度はそっと私の衣服の上から“太もも”へあてがってみた。 
はじめ彼女の手は、小生の手にリードされながら上下左右にゆっくり動かしていたが、手を離してみると、やはりというか小生の足 ふくらはぎ、そして太ももと彼女自身で優しく動作を繰り返して呉れている。 
内また付近では、はじめ柔らく、時には強く押し付けてくる。 その内、平手で小生の太ももの肉肌を握り締めてくる。
その時、小生の身体に初めて電流のような熱いものが走った。 そして、何かに気が付いたように小生自身の大事な部分が生き生きとしだした。 

これは自然の成行き、正常な男としての反応でも合った。 
ただ、不思議なことに彼女の素肌を優しく撫でているときは何の変哲も無かったのであるが、それは或いは、小生自身への神経の伝達前に、小生自体の全神経がある彼女の一点に集中していて、己自身をかえりみていなかった為かもしれない。

小生は、更に彼女の手を誘って、小生自身の熱くみなぎる大切な部分へ当てがってみた。 
彼女は素直に従って、衣服の上からではあるがソッと握ってきた、時にはつよく、時には優しく・・!!。
その内、彼女は小生のズボンを摘んで下ろすように催促する。 小生は緊張しながらも嬉々として、その動作に移った。

小生の無骨な素肌に、彼女の熱い、真綿のような神の右手の指が、小生の手にリードされながらも、自らすすんで静かな動きをはじめる。 
始め、彼女の傍(そば)に近い太ももから腰部、そして身を乗り出すように(両者は上下逆さまになっているため)下腹部へあてがってくる。 
小生は耐えるように息を殺していて、彼女の手に平の動きに全神経を集中させている。

それにしても、何と彼女の手の平、指先の柔らかいこと。 
ベビーパウダーのような滑らかさで、やはり、女神に手、神の手である。 
彼女の手は繰り返し小生の右半身を撫でる、摩る、弄るを繰り返し、ときには腰回りの肉塊をギュッと握り返してくる。

小生自身の大事な部分は興奮の極致で、地殻の深くに溜まっている大事なるマグマが、今にもが噴出してきて爆発を起こしそうな感覚に襲われる。 だが、それを必死になって堪えているのである。 高ぶる多面体の神経を押さえるのに、我慢の体勢で下半身は時折、硬直を起こす。
これは男としての正常な感覚であろう。
それにしても、さすがに神の手は、大きく、はちきれそうな小生自身の大事な部分や付近にはやってこない。
やはり一抹の遠慮があるのだろうか、それとも彼女の処女性によるものか、 まあ、どちらでもようことではあるが。

ともあれ小生は再び女神の手を取って、熱く燃えたぎ小生自身の部分へ誘ってみた。 
はじめ彼女は決心がつかず、ためらい、イヤイヤするような仕草をしたが、すぐに危険なものにでも触るように遠慮しがちに手の平、指先を絡ませてきた。 
そして、次第に大きく、深く、優しく抱く感じになっていく。 
だが、ここでも女神の手は、上下に摺動運動することはなかった。 
彼女は未だ男という対象物の感性、性癖を知らないのであろうか・・?、それとも、或いは知っていても遠慮しているのか。 
何れにしても、小生もそれ以上のことは、してほしくは無かったのである。 それは即ち、小生自身の一物が忽ち限界を超えることであり、爆発することでもあった。 これは良しとしない。 
小生はこのことだけで十分だった。 

電流のように走ってくる強弱の神経を変圧し、時には遮断すべく、下半身をつかって筋肉を硬直させ、我慢の体勢をとるのに精一杯なのである。
 
これがもし平常かつ正常の神経だったら、大きく漲るものが、たちまちにして限界を超え、爆発を起こし、周辺があられもない始末になり、大変な事態になっていたかもしれないのである。 

今ある、女神の手はそれで十分だった。


彼女の神の手を、暫らくそのままの状態にしておいて、次に、小生の右手は再び彼女の未だ肌蹴(はだけている)ている素肌に当てて、腰部から腹部へ、更に、下腹から大切な部分へと当てがった。 
彼女も先ほどまでとは変わって、すっかり打ち解けて、リラックス状態になり、安心して任せているようである。 

そこの女性自身の大切な部分へコンコンと合図をおくると、直ぐに小生自身の大切な部分を軽く抱いている彼女の右手から同じような反応が返ってくる。 
次にやや強くお押し付けてみた。 
女神の手も同様に強く握り締め、おなじ仕草を返してくる。 
暫らく、そのままの姿勢で静止している。 

何とも快い・・!!、

宙に浮いているような、天国を漂っているような、至福で、幸福感に満たされている瞬間である。 
今やこの時、彼女自身はどんな感情を抱いているのだろう・・!。 
きっと同様な感傷を抱いているに違いない、否、きっとそうあって欲しい。
そして、通常の状態であるならば、この時点で男女和合の状態へ自然と入り込んでいくはずであろう・・!!。 
現状ではそれが出来ないのが口惜しく、残念ではあるが・・、しかし、男と女の偶然の関係は、もうこれで十分だった。 


どの位の時間が経過したのだろう・・?、永いような、短いような感覚が虚ろな時間帯が過ぎて行く。  

暫らくして、彼女の敏感な部分から手を戻し、彼女もそれに習った。 
そして、「これでお楽しみは終わりだよ・・!」と彼女に最後のメッセージを送った。 
彼女もそれに答える。
共に掛け合っていた上掛け毛布を、再び彼女の元へ返してやった。

全ては終わった・・!!。

つづく・・、 



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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(8)

奥秩父の金峰山(きんぷさん)は、山梨県の中央、北部に位置し、長野県との県境にある標高2599mの山である。 金峰山山頂には、特徴的な五丈岩があり、山腹や山麓から見ることもできる。 金峰山は「日本百名山」にも選ばれている秩父の連山でも第一級の山岳であろう。

この金峰山登山の過程で若かりし頃、非常な体験をした。
鼓動が高鳴る「奇跡の体験」は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・
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やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!

以下は本文へ・・、
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆




 金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(8)  


それにしても、男と女の関係とは不思議なものである。

男性と女性では当然のごとく体つきや身体の機能など、明らかな性としての違いがあるが、 この違いが異性の関心をひきつける魅力となっているのだろう。 だからこそ、男と女は惹かれあい求め合うのかもしれない。
加えて、男女間の感情、感性は複雑で微妙なものである。
その複雑な異性との関係が、始めは友情関係であろうが、それはやがて簡単に男女の関係に変わりうる。 
それが人としての、成人大人としての自然の成行きであろう。

だが、そこにはある種の異性に対する個々としての“望み”があるはずである。
例えば、男性が女性に対し最も魅力的に感じるときは、心根(こころね)のよい女性に触れたときかもしれない。 
「かわいい女性」、「きれいな女性」は男として望むところではあるが、ただ美人でかわいくてスタイルがよければ、どんな女性でもいいかと思えば、さにあらず、やはり、その人の人柄や性格を重要視するし、優しくて気のつく女性がいいとか、健康的で明るい感じの人がいいとか・・、
何れにしても、男女の微妙な関係は、複雑さに絡み合い、撚りあい、そして、次第に解(ほぐれて)れて、自然の流れに沿いながら、やがて何時かは収まる所へ収まってしまうものかもしれない。


そして、今、横にいる彼女は果たしてどのような部類の、いかなる女性なのであろうか・・?、 
そして、今こうして見ず知らずの一個の女体を、小生の固体と等しく繋ぎ合わせているのである。

今から数時間前に片言の会話で、お互い義理立ての笑顔を交わしたとは言え、女の何処が判ったというのか。 それでも尚、男と女の関係というのは、世の道理には合わない奇態な感性を表し、摩訶不思議な行動を示し、ある瞬間は最も非常識な存在なのかもしれない。 
しかし、ある意味でそれが世の常道として認められているのも確かなようである。

今こうやって脇にいる女性は、豊満な肢体をしたビーナスであり、女神である。 
小生はこの美しき女神の僕(しもべ)となって、女神に奉仕し、女神の欲求するあらゆる事に答えてやり、女神に心行くまでの奉仕をし、尽くす限りを尽くすのみである。  

しかしこの女神も多少の“恥じらい”は有るのだろうか・・?、

“恥じらい”とは女の美徳でもあろう。
でも、“恥じらい”とは相手があって、その対応や周りの様子などによって感じるもので、それを感じて“恥ずかしそうな素振り”をすることであろう。 そこには目に見えない不定形な“或る一線”が敷かれているいるはずである。 
或る一線の外側にある対象物(ここでは人、特には異性)に対しては“恥じらい“を感じ、装い、防御の姿勢を獲るのは確かなことで、必要なことでもあろう。
だが、その一線の内側に入った場合、お互いが許容しあい、認め合い、遠慮が薄れて同一の価値観を抱くようになると、即ち、羞恥の心が薄れるものでもあろう。

小生が中学3年の時、奇しくも貴重な体験した同級生の裸身の姿。 
その女性は、生身の全裸の肢体を遠慮なく曝け出し、小生にその視線を許し、すぐ前で彼女の肢体を余すところ無く、目の当たりにしたのであった。 
このことは同様に“或る一線“の内側にいて許容されたものと想像できるのである。

そして今、現実に小生は、彼女の思考の第一線の内側に存在しているのは確かなようなのである。 更に、暗闇の世界、盲目の状態で視線がないため、“恥ずかしさ”や“恥じらい”という羞恥感覚は半減しているのも事実であろう。
尤も、恥ずかしさや恥じらいというのは、相手に対して必ずしも否定的な意味合いではなく、逆に肯定的な意思表示と取れる場合も多い・・?。
何れにしても男女間の関係というのは複雑多岐であることも確かなようである。


だが現状、彼女と小生の関係については世間的には絶対あってはならないことなのかもしれない。 道義に反する行為なのかもしれない。

今、こうしている彼女の内心は果たして実際はどうなのであろうか・・?、
或いは時がとき、場所が場所ゆえに我慢に我慢をを強いられているのかも知れない。 
これは、世間的には許されないワイセツ的行為であり、望まないのに相手方に性的悪戯、不快行為、不必要な身体的接触をし、それが強要されていると感じ取られた場合、今で言う強力な「セクハラ」というものであろう。 。
そして、それらが現実の世界に戻って後、誰かに訴えられたら何としよう・・!。

その時、小生は実際に有ったことを嘘、偽り無く、隅から隅まで包み隠さず、一部始終を語ることに由としよう。 
そして、それに対する罪や罰は喜んで甘んじて受けよう
これが現在の小生の偽らざる心境である。


何れにしても山小屋の状況、周辺の現実、見渡す世界は混然とした惨憺たる情景なのである。
ところが、その中の一極、この極めて狭い一画だけは女神を抱き、阿弥陀如来を撫でながら、絶対対照的な天国の世界、極楽浄土の夢の空間を創り出し、漂っているのである。

小生の右手は、今、N嬢の熱く燃えるような女の大切な素肌部分にソッと当てがわれている。
やがて、手を移動させて彼女の右手をしっかりと握る。 
彼女の柔らかな手指が小生の手指に絡まる。 
握り返してやる。 
すると一層、力を込めて握り返してくるのである。

つづく・・、



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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(7)

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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(7)


思えば、小生自身も今まで、よそ様の普通の女性とは全くの未経験であり、社会的、世間的には女の身体を知らない、所謂「童貞」である。  
しかし、ある筋の導きでの男と女の処理の仕方としては、実際は童貞に非ずである。 
実は、小生の現在住んでいるすぐ近くに、男の性欲を満足させてくれる専門の世界があり、そこで適当に男の処理をし、楽しんではいたのである。
つまり私事ながら、男にはなっていたのである・・!、

それは未だ20歳そこそこの頃であった。
田舎の会社(現、いわき市)、工場勤務より東京大手町の本社へ出向転勤になり、この会社の社員寮のある東京・大田区・多摩川土手の近くに居を移した。 そこは六郷地区といい京浜急行の「六郷土手」の駅がある。 
叉、そこは多摩川堤のすぐ近くで、僅かなところに第一京浜国道(旧東海道)の六郷橋が架かり、川向こうは神奈川県の川崎市である。 川崎の国道と鉄道(京浜急行・・、)に挟まれた下町風の一角に「堀の内地区」というのがある。
或る日、先輩に連れられて六郷の橋を渡り、川の「堀の内」で遊び、男として初めて「筆おろし」を行った地でもあった。

堀の内は、昭和中期頃までは、公の遊郭街として有名であり、近郊の男供を相手に正々堂々と商売し繁盛していたという。 ところが、売春防止法(昭和31年)が発布されて公には出来なくなり、飲食店という形式で内々に商いを行っていたようである。
(現在はソープランド、ピンサロ、ヘルス、デリヘルなど、所謂、国内有数の風俗店が軒を並べているらしい)

小生が始めてこの地を訪れたのは昭和30年代後半であった。
或る女性に誘われるままに入店し、カウンターで飲食をしながら徐に(おもむろに)意志を確認しあい、商談・・?がまとまったら何がしかの金銭を別に払って、二階の特別室で男としての用を済ませたものであった。

その後も給料日の後などは、下駄履きでカランコロンと六郷の橋を渡り、お馴染みの所で、たまにはお馴染みさんと「筆ならし」を行ったもんである。 
それは、現在(当時)でも続いているのである。



山小屋の夜は更けてゆく。 
あれから、どの位の時が過ぎたのであろうか・・?

山小屋の混雑期には、特に大部屋では小生自身のことはともかく、イビキ、寝言、歯ぎしり、寝相の悪い奴等に時折泣かされるときがある。 
しかし今現在、この山小屋は死んだように静まり返っている。 否、皆がみな人々は息を殺して何かを感じ取っているのだろうか・・?

小生の邪険な行いに皆が気が付いていて、固唾をのんで、押し殺しながら見守っているのだろうか・・?、 妙な不安感が一瞬、気心をよぎる時もある。 
彼女の連合い二人は今はどのような状態なのであろうか・・?、深い睡眠状態なのか、はたまた針のような神経で二人の行為を覗っているのだろうか・・?、
このような事態に思いを巡らし、胸中を過(よぎる)ぎる時、一層、ほぼ同衾(男女の関係で一つの夜具の中に共に寝ること)の状態にあるN嬢が愛(いとおしく)しく思われるのである。

小生は今、こうして「金峰山の奇跡の一夜」と体感しているのである・・!!

つづく・・、



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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(6)

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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(6)     


小生の神の手指は、スポンジのような柔肌、素肌に移動してゆく。
この時、さすがに緊張と或いは防御のためか動き始めた小生の右手首を彼女の右手がソッと抑え、握りかえしてきた。 
だが、これは静止を要求するものではないようだ。

手指は臀部から腰、そして腰のくびれを味わいながら最も柔肌のお腹の部分へと、感触を味わいながらゆっくりと移動してゆく。
彼女の淡い柔肌な皮膚の感触が、小生の脳天にビリビリ感じてくる。 
指先に全神系を集中させ、電気信号のように全身を通じて伝わってくるのである。


お臍の周りで少し遊んだ後、次に女の象徴でもあり、彼女の豊満な乳房めがけて這い上がろうとした。 
ところが、届かないのである・・!。 
小生は尚、近づこうと摺り下がり、彼女も同様に試みてはみたもののどうしても無理なのである。 
これは当然でもあった。
現実の彼女と小生の姿は、頭と脚部が逆さまの状態になっているための宿命でもあった。

遂には彼女自身も諦めたのか、小生の手首を握っている彼女の右手が強く、或いは柔らかく握り返し、
『こちらは無理よ・・、』
という拒否の姿勢を示しながら遮ってきた。

尤もで、この仕草は当然かもしれない。
乳房は女の第二の大切な部分であり、小生の手によって刺激され、揉まれ、弄ばれて遂には感極まり、冷静さ失って、悲喜的な嬌声を発っしてしまう恐れもあるのだ。
小生の神の手は心(心臓)の鼓動を感じながら、彼女の白眉の裸体を感じながら、抱くように静かに舞い下りていった。 

それにしても彼女の肌、否、女の肌と言おうか、その滑らかさ、弾力性、更にはハリやツヤのある肌合いは、目にすることは出来ないが透明感さえ感じるのである。
ハリがあり白く滑らかな美しい素肌は、女性の持って生まれた特有のものであり憧れでもあろう。 
彼女は、未だ赤ちゃんの肌のような素肌のままでいるような気もする次第である。


ところで先にも記したが、小生が女性の成人した生身の裸形をしみじみ観察したのは中学生の時で、それは半ば偶然の出来事であり、未だに脳裏に鮮烈に焼きついている。 
そして、あの時以来、これまた100パーセント偶然に近い状態で、今ここで、今度は盲目の世界で見ず知らずの女性の神聖な裸身を感受しているのである。 

何と有り難い事か、「有難い」とはそのものずばり「有る事が、難儀なこと」 、詰めて云うと生涯でもめったに経験出来ない稀有な事なのである。


彼女のボディラインを全身に受け止めながら、下腹部から女の大事な所へ至る。 
真綿のような恥毛が何とも可愛らしく、指でチョコット摘んでみた。 
彼女はピクンとしたしぐさをしたが特に嫌がってはいないようだ。 

そして、女の本当の大事な部分へ達した。 
手の指が微かに触れる位の感じで、そっと円を描くように撫で々々してやり、少しずつ密着させ、そして、時には刺激的に・・!。

手の指をその部分に当てたまま、暫らくジッーとしている。 
彼女の全神経がここに集中しているが如く、火照るように熱い。 
敏感な指先は察していた・・!、彼女の悦びの印であろうか、わずかに身体の分泌液で濡れているような湿り気が感じられる。

彼女の大切な大切な部分の更にその奥へ、指(中指)を当てがい、差し入れようとソット弄(まさぐる)ってみた。 
ところがこの段になって、彼女は身体を嫌々と捻って、完全に拒否の態度をとったのだ。 

そうかもしれない、小生の手や指は不潔で不衛生極まりないのである。
そして何より彼女自身、未だ異性を相手としていない「処女」なのかもしれないのだ。 
それは、もし深く侵入されて刺激された場合、どのような結果が待ち受けているか、彼女自身も不安このうえなかったのであろう。
大事な部分だけは、そう易々と侵入を許すわけにはいかないのである。 

小生は納得の合図をしてやった。 
彼女も安心したように再び安らいでいた。


つづく・・、



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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(5)

金峰山(きんぷさん)は、山梨県の中央、北部に位置し、長野県との県境にある標高2599mの山である。
金峰山山頂には、特徴的な五丈岩があり、山腹や山麓から見ることもできる。

この金峰山で若かりし頃、非常なる体験をした・・!。


鼓動が高鳴る“奇跡の体験”は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・
やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!


以下は本文へ・・、
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆



 金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(5) 


さて、間をおいて思案してから、こっそり「お礼の合図」を送ることにした。 
これはある意味の男としてのケジメであると自問自答しながら、小生の顔面前に横たわる彼女の長い脚部を、毛布の上から平手でトントンと軽く叩き、その後で柔らかく撫でるようにさすってやった。 
これは一か八かの彼女の反応を確かめるためのコンタクトでもあった。

果たして彼女の反応は・・?、

一瞬、彼女の足がピクッと動いた。 
これは是非を表すようなものではなく、女としての一種、条件反射のようなのかもしれない。 
やがて、彼女の反応は確かなものとして返ってきた。 
彼女の足が毛布と共に近寄ってきて、更に、手(足)繰りながら、小生の胸元から肩にかけてコンコンと三度ばかり柔らかく叩いたのである。 
小生は緊張の力みがスーと抜けていく感じになり、あらためて生暖かい血潮が動き出すのを覚える。
彼女から確かな返事、軽やかな合図がやってきて、甘ったるい無言の会話が成立し、それは叉、何かが起きることを期待しているようにも受け取れるのである。 
小生の胸には、次に何をしたらよいのだろうとする思案が去来する。 
こうなると人と人との信頼関係以上の、男と女の微妙な関係に近付きつつあるようにも想像されるのである。


何度も云うようだが、今現在、彼女と小生の向き関係は頭と脚が逆の状態であり、尚且つ、右横向きなので顔の前に彼女の脚がある。 彼女は斜め45度程度で小生と同じ向こう向きである。 
そして気のせいか、否、確かなところ彼女は身全体を、こちら側つまり小生に摺り寄せて接蝕させてきているのだ。

小生はチョコッと毛布をめくってみた、 彼女の足首は眼前にある。
これだけの山中へこの両足で身体を運んできたのである。 普通なら、本来なら大よその脚部は蒸れ蒸れの状態になって、足や靴下の臭みが感じられて当然である。 それが全く無いのである。 
女の身嗜み(みだしなみ)、身のまわりについての心がけとして、新鮮な靴下に履き替えたのだろうか・・?。


この頃になると一時の眠気はとうに吹っ飛び、今は体中の感覚と神経が激しく動き回っていて、思考回路をどちらに向かわせようか、そして最良の選択肢には何があって、どういう処理行動を起こすべきか、そして、そのことが彼女の思惑にどう結びつけるか、思案投げ首の瞬時であった。 
尚且つ、男としてどう行動し、どのような決着に至らせるかがポイントになりつつあった。


つぎに小生は心を決め、思い切って大凡(おおよそ)彼女が被っている毛布を、ソーッとこちら側に引き寄せた。 
つまり一枚の毛布に男女一対が収まるという、当初の形がほぼ出来上がったのである。 
そして、当初と決定的に異なるのは、男女間としての意思の通じ合い(意思疎通)が出来上がり、身体をほぼ密着しあっているのである。

小生は仰向けの形をとりながら、周囲には気づかないように摺り寄りで、若干身体を下の方へ移動させる。 左右状態はマグロの横並びよろしく、殆ど立錐の余地もないが、上下方向は荷物類が置いてあるため、多少の余裕があるのだ。

ソックスを着けてはいるが、彼女の可愛らしい足の平、つま先は、すでに小生の鼻の先にある。 
小生は思い切って彼女の足首あたりを右手でソックスの上からソーッと触り、次に握るような仕草をしてみた。

次回へつづく・・、
次の投稿は「連休明け」になります、お楽しみに・・!。




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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(4)

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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(4)   



月の光をところどころ受けている大部屋の雰囲気、様子は仄暗く(ほのぐらい)、ぼんやりとしか見えない。 

横になっていても、そこかしこから雑な声、ヒソヒソ話が暫らく続く。 だが、それも時間とともに次第に沈黙の世界に入り込んでゆく。 
時々、懐中電器の明かりがポッ、ポッと灯るが、本当の暗闇が辺りを支配するようになる。   
次には、周りから「いびき」の声も響くようになり、彼方より寝言のような“音“も聞こえ出す。 


夜も一層更けつつあるようだ。

小生と彼女は足と頭が逆さ状態で、所謂、上下逆さ寝である。 
そして、小生は左手が下になる所謂、左向きであり、彼女は背中越しに向こう向きのようである。 背中越しといっても実際は腰や臀部、お尻が接触しているのだが。
その背中越しの彼女は既に寝てしまったのであろうか・・?、 身動き一つしていないようだ。 
それとも緊張のせいで身体を硬くして横になっているのだろうか・・?、

今になって気が付いたが、小生には寝るとき一つの癖がある。 
小生の寝癖は幼少年の自分より右側の横向きにならないと睡眠に入れないのである。 
暫らくして、窮屈ながら身体の向きを少しずつづらして、寝返りをしなが仰向きから右横向きへと変えた。 
何とか果たせて、気が付くと毛布で囲ってはいるが、顔の正面には彼女の脚部がスラーと伸びている。
彼女は小生の動きに気が付いたらしく、身体の向きを少し変えて斜めの状態にした。 この状態だと小生の前の部分が、毛布越しに彼女の脇腰辺りに当たるようになる。 
それにしても彼女は眠ってはいなかったのである。 
正直な気持ち、何となくホッとする。

一時すると突然、彼女がモソモソと動き出して、毛布が小生の脚部、下半身に掛かってきたのである。 
もしかしたら彼女の夢の中の動作で、偶然に掛かってしまったのかなどと想像もした。 それにしては彼女の手に動きがあって、毛布を手繰(たぐ)っていたのに気がついていたのである。 
小生は一瞬何事が起きたのかなと気持ちが高ぶりドキドキとしたが、考えてみれば当たり前の行為だったのかもしれない。 

はじめ、概ね二人に1枚の割合で提供されたはずの毛布で、同僚の二人の女性に一枚、それにN嬢と小生に一枚与えられたはずであった。 だが、いくら混雑しているとはいえ見ず知らずの女性(女性側からは男性)と遭い合いの状態になるのは、お互い良心と羞恥心が許さないであろう。 小生は男気をだして、彼女にのみその毛布を与えたのであった。

そして彼女はそのことに気がついてか・・?、一人身だけの良さに遠慮、気兼ねしてか、後になって、こっそりと小生の下半身に掛けてくれたのだろう。 
それに、夜も更けゆく時間帯、いくら人息れ(ひといきれ・人が多く集まっていて、体の熱気やにおいが立ちこめること)があるにしても、冷え込んでくるのを覚える頃合なのである。 普通、人は下半身から冷えるともいう。

面と向かった普通の状態では成しにくいが、この暗闇の異常な状態であり、やはり気兼ねしながらも彼女の気配り、温か味が伝わってくるのである。
だが、これに対してお礼の言葉や返事が言い出しにくい状態なのである。


さて、間をおいて思案してから、こっそり「お礼の合図」を送ることにした。 
これはある意味の男としてのケジメであると自問自答しながら、小生の顔面前に横たわる彼女の長い脚部を、毛布の上から平手でトントンと軽く叩き、その後で柔らかく撫でるようにさすってやった。 
これは一か八かの彼女の反応を確かめるためのコンタクトでもあった。
果たして彼女の反応は・・?、

つづく・・、




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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(3)

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夜がいよいよ深まりつつあるようだ。 
僅かな月明かりが部屋に差し込んで、部屋の様子がほんのりと覗える。 
多分、表の天空は満点の星が輝いていることだろう。 明日の天気も約束さたようなものである。

そう、明日は同じルートを降りるだけであるが・・、そういえば彼女達は何処から登ってきて明日はどちらへ向かうんであろうか。 
このことに関しては何故か一切覗わなかったのであるが、ヒョッとしたら明日行動を共にするかもしれない。 そんな淡い期待を抱くのである。

眠気を感じたからといって未だ若き独身男性の背中越しに、これまた気品あるうら若き女性が体温を感じる程の密着しながら横になっているのである。 
何で単純に休めるものか、眠れるものか、否々、何やら気がトキメイテくるのを覚えるのである。 

これは「神」の悪戯か・・?

普通、特別な場合を除いて、こうやって若い男女が横になって寝ている姿というのは、夫婦もどきの恋人同士か夫婦の間柄のみであろう。 
勿論、小生にとっては初めての経験だし、横に居る彼女にとっても同様ではなかろうか。


ところで、小生にとって「女性」とは、今までどのような存在であったのか・・?、 
それは一種特別なるもの、畏敬なるもの、そして、神聖のような存在なるものと勝手に想像していた節もある。 
その1つの理由に、私は男兄弟の長男であり、身近に女性と気軽に話や喧嘩が出来る環境がなかったからと、勝手に理由付けしていたような節もある。 
物心ついてからも女性、異性、女を見る心の目は、憧れであり、心をときめかせるものであり、胸を膨らめせるものと勝手に解釈していたよでもある。 

それに、女性の体形、裸身というのが美しく、芸術品のように光り輝くものであることが、青春の1コマとして脳裏に焼きついていたことも事実である。 


それは、中学3年の或る盛夏の日、ある意味で好意を寄せていた大柄でバレーボール部のA子と教室で何気なく
「こんなにあづいひ(暑い日)は、海さでもいぎでな」と独り言のように何気なくいい、  すると
「んだな、 ああ、つれでってくれんならいっでもいいよ」と思いがけない返事が返ってきた。 
夏の海辺は、いわきの浜・小名浜海水浴場(当時、いわき市で前の磐城市)へ、ふとしたきっかけで海へ出かけることになった。 別段に泳ぐつもりは無かったが(当時、小生は水泳部)、当然のように二人とも水着の用意はしていた。 
焼きつくような砂浜である。 
「チョッと泳いでくっがんな」と小生が言いいながら、さっさとA子の見てる前で着替えを済ませると、 
「わだしも・・」といって、陸揚げされていた漁船の船陰で着替えを始めた。 
すると突然、、「チョッとバスタオル持っててくんちょ」と言う。 
確かに砂浜が途切れた向こう側では人の通りが結構あった。 
「でも俺にはA子が見えっちゃうよ」 
「んだな・・、 でもマーちゃん(本名・マサオ)なら見でもかんまねよ」という。(当時の故郷、福島県常磐市、現在のいわき市) 
既に裸の小生はチョッと吃驚(びっくり)し、躊躇(ためらい)いながらも、何食わぬ顔で彼女の身をバスタオルで隠しながら、実は、小生は彼女の“生着替えの一部始終と弾けるような裸身”を、当然のようにしみじみと目の当たりにしたのである。 
そして、彼女は少しも慌てる様子はなく、寧ろ、私に見せ付けるようにゆっくりと、楽しむように行っていたのである。 
彼女は既に15か16歳で、しかもスポーツで鍛えた立派な体形をした大人であった。 
真っ白い透き通るような全身の肌、可愛らしく盛り上がった乳房、それに、あの臀腰部の妙味なくびれ、女の裸身の不思議な構造体を目の前の存在として確認してしまい、脳裏に焼き付けてしまったのである。

普通の場合、女性が特異な状態になるときは男性にたいして敬遠し、警戒し、用心するのが当たり前であろう。 だが、この時ばかりは小生に対して信頼してか、もしくは幼い少女性からか、恥ずかしさ、照れ、はにかみ、きまり悪さといった心と体の微妙な部分を脇へおいて、全くのオープンだったのである。 
それとも余りの雄大な自然の中の一体として、お互い羞恥心や恥じらい、警戒心などは吹き飛んでしまったのであろうか・・?。 それこそ自然と一帯、自然のままの姿、行為に至ったのであろう。

だが、不思議なことにそれ以来、A子とは何事も無かったように普通の挨拶、普段の態度でお互い特別な感情は持たなかったようである。 実際、心の中は気になる複雑な気持ちはあったであろうが・・?。 
以来、彼女と小生は別々の進路、異なる社会へと進出していったのだが、あの時の一瞬の出来事は今も脳裏に付いて離れないのである。
しかし、残念ながらあの時以来、女性が身近に感じる機会、女が傍にいて許しあえる間柄、これら男女の微妙な関係は訪れていないのである。

こんな、少年時代のことを想いながら、山小屋の夜は深まっていった。


  つづく・・、




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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(2)

【要旨文】

鼓動が高鳴る“奇跡の体験”は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。 
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・
やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!

以下は本文へ・・、
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆



金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(2) 



大混雑の山小屋・・、

もう、これ以上に詰め込まれると仰向け寝とか、うつぶせ寝は、まず出来ないし、面積を取らないために、横向き寝のみだって有りうる。 
また、寝る方向も一方向でなく、頭と足を1人ずつ交互にするときもあり、自分の頭の両側は、隣人の蒸れた足を嗅ぐようにもなるという状態にもなりかねない。

今回は、其れほどでもないにしても、満員電車のように接触してしまい相手側の体温を感ずるようにもなる。 
私とN嬢の間にはそれに近い状態であったろう。
N嬢も、さすがに初めのうちは小生に気をつかってか、小さくなって横向きで背中を向けていた。
私が何とかうつ伏せになってゴソゴソ始めると、やはり、彼女もうつ伏せになって山での記録などを書き始めたようだ。 

小生は窮屈ながらも、頭のザックからウイスキーの小瓶と板チョコを取り出して舐め始めた。 
「チョコッとだけど食べる・・?、アッ、就寝前だから無理かな・・?」 別に駄洒落た訳ではないが、N嬢に聞いてみた。
「チョコッと戴くわ・・、」 と、これまた駄洒落た気持ちなのか、気兼ねの無い返事が返ったきた。 
このやり取りでお互いの気遣いや気兼ねがやや薄らいだようでもある。

「山は、ベテランなんですか・・?」 N嬢が聞く。
「それ程でもないです、 就職して間もなく会社の同僚に誘われまして4~5年くらいになりますか、 現在、東京大田区の多摩川の縁(へり)住んでいますので、丹沢山塊へはだいぶ通っています。 穂高とか八ッもやりましたけど、奥秩父は初めてです」
「あたし達は行楽のハイキング程度で、奥多摩や奥武蔵へ行きましたが、本格的な山歩きは今年の春・北八ヶ岳の天狗が初めてなの。 勿論、今回の奥秩父の金峰山は初めてですワ」

ウイスキーを舐めながら、とりとめのない山の話が暫らく続き、すっかり打ち溶け合ってしまった様子である。
そのN嬢の右肩は小生の左肩にピッタリ張り付いていて、時折、その内側へ入り込んでくる。 
思えば、通勤電車の非常に窮屈な座席に貴女子と隣り合わせたような感じであろう。


初めの頃、室内が不満の声や何やらで騒々しかったが、これもあきらめモードになってか次第に静まりつつあるようだ。 
小生も今日の記事を書き終え、ウイスキーの小瓶も半分くらいに消費したところで眠気をもよおしてきた。
そんな時、小屋の係り員が抜き足、差し足やってきて、カンテラの灯を落として行った。

「さー、そろそろ休みましょうか、私は頭と足を逆にして寝ますから、少しは楽になるでしょう」 何げなく三人グループに声をかけた。
「おやすみなさい・・、」 三人は横向きになって休みはじめた。

気が付けば布団は、はじめから部屋一面に敷いてあり、布団の上に毛布が各一枚置いてあった。 だが出入り口部分は布団が足りないようで畳に直に横になるようである、ただ、この箇所だけは毛布は優先的に1人につき一枚与えられているようだ。 

普通の状態での山小屋では、寝る布団は一人に1枚が基本であるが、だが混雑していたら1枚に2人以上のときもあるようだ。 そんなときは、先に毛布と布団を部屋一面に敷いておき、後は来た順から各自雑魚ね状態で、もちろん更に混雑のときは互い違いに寝るようになる。 
無論、男女の区分などの配慮は一切無く、これぞ男女平等を地でゆくようだ。 
何れにしても、混んでいるときは、狭くても寝袋を用意したほうが良さそうである。

われ等は幸い布団、毛布には有り付いたが、共に2人に一枚程度の割合であった。 
尚、大柄、小柄の人もいるので布団の境目などは関係無く、来た順から横になる、所謂、ランダム状態であった。

私は先輩らしく男気をだして毛布はN嬢に与えたやった。 
彼女はかなり恐縮していたようだが・・。

つづく・・、



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金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(1)

金峰山(きんぷさん)は、山梨県の中央、北部に位置し、長野県との県境にある標高2599mの山である。
金峰山山頂には、特徴的な五丈岩があり、山腹や山麓から見ることもできる。

この金峰山で若かりし頃、非常なる体験をした・・!。


鼓動が高鳴る“奇跡の体験”は、数十年以上も過ぎた今日でも、鮮明に記憶の隅に残っている。
それは、超混雑していた奥秩父の名山・金峰山の山小屋での出来事だった。
・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・
やがて、就寝の時間がやってきてランプの灯火が消され、騒がしかった人々が次第に睡眠の寂の世界へ向かいつつあった。
そんな中で、私には何かが起こりつつあったのだ・・!!


以下は本文へ・・、
☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆  ☆




金峰山の奇跡; ;第二部:奇跡編(1)


基本的には、山小屋とは登山者の安全確保の機能をもった宿泊施設であり、高山で一夜を過ごすための必要最小限度のサービスを受けることのできる、どちらかといえば公共性の高い施設と考えられる。
ただ、ゴールデンウィーク、梅雨明け直後、お盆などの連休には、人気の山域である北アルプスや八ヶ岳の山頂付近の小屋はものすごく混雑する。 
それこそ難民収容所のような観を呈し、小屋の従業員も宿泊者も殺気立って、山の一夜を楽しむなどという雰囲気とは無縁の状態になる。

収容数を越えてなおも登山者が到着しつづければ土間にも寝かされ、夜中にトイレに起きて戻ってみたら、自分の横たわるスペースがなく、呆然と立ちつくす、などということもある。

1畳に2人・・、なんていうのはいい方で・・、

「本日の予想 畳1枚に4人以上 皆様でうまく協力しあって下さい。よろしくお願いします」などと、 前もって受付にそのことがズバリ! 表示されている場合もる。

こうなると横になって休むなんてーのは不可能で、座って寝るという異常なことになる。 
山小屋というのは本来、来る人を拒めないし、若し、拒絶すれば場合によっては遭難の恐れもあるからだ・・!!。



ところで、昨年の晩秋の頃、「丹沢山塊の丹沢山」を訪れた時のこと・・、
頂上には「みやま荘」なる山小屋があったが、玄関には既に大勢の人が受付待ちで並んでいて、話を聞くと既に部屋は満員状態であると言う。 
2日、3日は連休とあって小屋はもう超満員で畳1畳で2人以上の混みようであると。
仕方なしに今夜は野宿と決め込み、山小屋すぐ横の、木の幹に適当なスペースを見つけて横になった。
11月の山頂ともなれば相当冷え込むのは必須であろう、其れも覚悟の上でのことであるが・・、寝支度は、とにかく着れる物を全部着込んで、その上に防寒具まで着け、足下は空っぽにしたキスリングをつっ込んだだけであった。
ところが夜半、雨に祟られた。 落ちてくるのはるかなり大粒の雨であった。
野宿であるから、多少の寒さや風には何とか我慢が出来るが、雨には手の施しようがない、雨具を着けてても雨の中でジッとしているわけにはいかないのである。 
慌てて、山小屋の親父さんを叩き起こした。 
迷惑そうな寝ぼけ顔で、「ご覧のとおりだよ・・、よかったら横の薪小屋使ってもいいよ・・、お代はいらないよ」・・と仰るとおり、玄関の土間まで人で埋まっていた。
薪小屋といっても、母屋にへばり付いている二尺足らずの屋根だけの薪置場小屋であった。だが、直接の雨は凌げたが、吹き付ける飛沫で半身は濡れ鼠になり、夜が白んできても、相変わらず雨音は激しかった・・!!。

丹沢山塊・「丹沢山」
http://www.geocities.jp/orimasa2001/tannzawasan.htm



「そちらの入室待ちの方、こちらへどうぞ」 2階から声がする。
私は2階へ案内された。 
係員に手際よく詰め込まれる感じで、既に、横になっている人が大半であるが、中には窮屈そうに膝をかかえて起き上がっていりいる人も居る。 
お陰で階段の周辺が何とか空いていて、順繰り奥の方から居場所を確保した。

すると、先ほど食事を共にした名古屋、否、東京の女子大生3人組が上がってきた。 
あちらも小生に気が付いたようで、“ニッ”と微笑み返して、「どうぞ・・!」と声をかけると彼女たちは安心したように私の横に陣取った。

若い小生(当時27歳・独身)の横に、更に一層のうら若き女性達がやってきて、おまけに三人の中では目立つほうの面長美人のN嬢が寄り添うようにすぐ脇にやってきた。  
小生はやや上気しながらも冷静さを装って、反対側に男性を押し込むように隙間を確保してやった。

早速、係員がやってきて・・、
「こういう状態のときは男も女もありませんので、窮屈でしょうが遠慮なく詰めてやってください。御配慮お願いします」ときたもんだ。 
畳1畳に2人程度であろうか、こうなると人と人との空間は全く無く、ピッタリ張り付いてしまう。
一階の方からも相変わらず係員による詰込み作戦の声が響き渡っている。

つづく・・、



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