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世界遺産 日光大紀行(33)奥鬼怒山旅 「山への信仰」

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 世界遺産 日光大紀行(33)奥鬼怒山旅 「山への信仰」 




奥日光の山々(手前が太郎山、右が男体山と大真名子山)




この先、行く手がほぼ平坦になったところで、「念仏平」についた。
余りの夥しい山塊に当惑するほどであるが、遠くは北アルプスが白い曲線を描いて光っているし、奥秩父や八ヶ岳も鮮明だ。
西側には上越国境が屏風のようだし、尾瀬ヶ原と燧ヵ岳の双耳峰も見事である。

しかし、何と言っても眼前に日光の開祖で象徴ともされる、男体山(二荒山)が太郎や女峰を控えさせて泰然としてに畏まっている様は、正に王者の風格であった。
余りの素晴らしさに、我を忘れ、時のたつのも忘れ、所謂、忘我の状態になってしまうのである。


日光の山塊は、信心深かった昔の人が(勝道上人)、この山域は補陀落山(ふたらくさん)、即ち、観世音菩薩が住む山(補陀落浄土)として御山を開き、その象徴としたのが二荒山(男体山)であり、庶民の信仰の場としたのである。

麓にある二荒山神社(中宮祠・中禅寺)は、日光山内は元より、下野国一の宮として社殿を創建し、日光権現(千手観音)としてを祀ったものであった。

登山者としての心の内を顧みるに、自然への親和の情から自然への畏怖を生じ、更には、神聖なもの(絶対者・神をも含む)として信じ貴ぶことを芽生えさせ、己を昇華してしまう。
山への信仰とは、この様な状態の発露から生じたものかもしれない・・?、


最後のピーク根名草山で一息入れた後、奥鬼怒の温泉場へ下山する。
温泉とビールを瞼に浮かべながらであるが、それにしても、温泉到着までの最後の急斜面の下降にはゲンナり。
途中、手白沢温泉との分岐に出たが、当然ながら明日の奥鬼怒への行動予定を考えると、直進、日光沢温泉方面を向かうのみである。



次回、奥鬼怒山旅 「奥鬼怒温泉郷





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