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金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(9)

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 金峰山の奇跡; ;第一部:登行編(9) 


これからは見晴らしの利いた稜線上の岩場や砂礫を歩むようになる。 
大きな岩の道やかなり傾斜のきつい一枚岩など注意を要する箇所もあるが、ぐいぐいと登っていく。
尾根から左側、つまり信州側の斜面は大きく広がっていてハイマツが絨毯のように展開しているが、反対側の甲州側は全く対照的に岩場の絶壁が覗かせている。
其処から吹き上がっていくる風が涼しく、いよいよ高山に来たことを実感させられる。 
上空はあくまで青天井で澄んでいた。

稜線の岩稜慢歩、周囲の景色を見飽きるほど眺めながら、しかし、肝心の五丈岩はなかなか近付いてこない。 
小さな岩尾根のピークを3~4箇所越える。 






写真:2枚
千代の吹上」付近の岩場、遠く五丈岩が見える


見た目には楽なようだが、ドッコイ、ピークの甲州側はザックリと切落ちていて危険なため、信州側を巻くように道が付けられている。
この辺りは“千代の吹き上げ”とか“7人行者”などの特異な名称が付けられているようである。 

足下から千尋の谷底が切落ちているところもあり緊張を強いられるが、岩場のところどころに常緑の米ツツジの可憐な姿がへばり付いていて慰められる。 
叉、這い松帯にハクサンシャクナゲが混成をなし、そして、ところどころに一段と小さくキバナシャクナゲが見受けられる。
千代の吹上」から見上げると、足がすくみそうであったが、実際に登って見ると、それほどでもなく、大きな岩を越すのに結構な腕力を要するところもある。
この辺りは、実にアルペン的ムード満点である。


気がつくと五丈岩がいよいよ近付いてくる。 
そして、道は二股の分かれていて下部のほうは「金峰山小屋」の赤い屋根が鮮明に見えてきた。
陽がだいぶ傾向いているとはいえ、時間は充分であり、当然、五丈岩の天辺を目指す。 
とは言え身体のほうは、やや疲れを感じているのも確かだ。 
時間にして10数分であろうか、最後の頂上への急登を喘ぐ・・!。 




金峰山頂に屹立する「五丈岩」


大きなピークを左側に巻いて再度稜線に出た。 
正面に五丈岩の圧倒的な巨石タワーが堂々と鎮座している。 
五丈岩は、実際は20mほどの高さの重厚な大岩であった。
その基部は大岩の集まりで、その内の一つの巨石が天を指しているのである、まるで巨大なオベリスク(石塔)のように。

オベリスク」とは、ここより南西の方角、甲府盆地の韮崎付近で左上に見える甲斐駒ガ岳の隣りに位置する鳳凰三山の一つ・地蔵岳の頂上に鎮座するオベリスクは有名である。
身近で見ると、自然のものとは思えない見事な石柱で、鳳凰三山のシンボルとして人々に愛されている。 
この「オベリスク」という名称は、太陽神のシンボルとして光を反射して輝くように建造された石塔のことのようで、古代エジプト時代に神殿の一部、記念碑として多く製作されたものだという。

因みに、「丈」(じょう)というのは、尺貫法における長さの単位で、1丈は10尺と定義されている。
日本では、明治時代に1尺=(10/33)メートルと規定されたので、1丈は約3.03メートルとなり、五丈は15・15mとなる。 
本来、古代中国に由来し、「丈」は長い棒を手に持った形をかたどったものであり、そこから身長、身の丈(みのたけ)を表すようになったとされている。 
中国式では1尺(市尺)=(1/3)メートルなので、1丈(市丈)は約3.33メートルであり、五丈は16・66mとなるようである。

つづく・・、



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